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執筆者の写真Kazuki KAGOHASHI

2023-10-15 | 外来種を鼻で検出するプロフェッショナル犬🐾

タスマニア・コミュニティ・ランドケアのフィールドトリップで、外来種の花の匂いを嗅ぎつけて駆除のサポートをする犬に出会いました。フォンジー(Fonzie)という名前の、とても愛らしいワンちゃんです。タスマニアではSerrated TussockOrange Hawkweed (Pilosella aurantiaca subsp. aurantiaca) などの外来種が大きな問題となっているそうです。人間の目では判別が難しいものでも、フォンジーのように特別な訓練をした犬の鼻の力なら検出ができ、駆除のサポートをしてくれます。アイデアが素晴らしい、とても面白い取り組みだと思いました。


この活動を見て、ヴィクトリア州ウォーナンブール(Warrnambool)の近くのミドル島(Middle Island)でのペンギン保護のプロジェクトを思い起こしました。ミドル島はかつて豊かなリトル・ペンギンの生息地となっていたのですが、外来種のキツネが侵入してきて、ペンギンの数が激減してしまいました。そこで「番犬」によるペンギンの保護プロジェクトというユニークな取り組みが始まりました。番犬に島を巡回させて、キツネが寄りつかないようにしたのです。この取り組みは大きな反響を呼び、リトル・ペンギンの保護にも成功しました。これらの事例はもちろん目的は異なりますが、犬と人間が協力して在来の自然を守るというアイデアは共通しています。


(以下、参考リンク)

Maremma Dogs at Middle Island Penguins Project


*いつか、このWarrnamboolのランドケアについても紹介したいと思います。


今回の外来種検出犬(weed-detecting dogsを無理やり訳すと何とも無機質ですね)は、とてもハッピーそうで、自分の仕事を楽しんでいるようでもありました。犬と人間の間にしっかりと信頼関係があるんだなぁと思いました。


より詳しいお話は、こちらにも(ABCニュース)。


Prossional sniffing dog (Oct 17, 2023)


A demonstration identifying the scent of weed flowers (Oct 17, 2023)


The vibrant atmosphere at the meeting point of the Field Trip (Oct 17, 2023)



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