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略歴(CV)

Kazuki's Profile

Dr Kazuki Kagohashi's portrait | 篭橋一輝の近影

2004年京都大学経済学部卒、2012年同大学院地球環境学舎博士課程修了。博士(地球環境学)。専門はエコロジー経済学。南山大学社会倫理研究所研究員、京都大学大学院経済学研究科研究員、南山大学社会倫理研究所第一種研究員を経て、現職。2023年9月より、オーストラリア国立大学に研究留学、Fenner School of Environment and Societyの客員研究員としてランドケア研究に従事。

 主著に、“Factors Determining the Resilience of Local Communities: A Comparative Analysis of Landcare and a Pond Irrigation System in the Sanuki Plain”(単著, Building Global Sustainability through Local Self-reliance: Lessons from Landcare, 2022年)、「クリティカル自然資本と持続可能性—到達点と課題—」(単著, 『環境経済・政策研究』, 2017年)、“The Effects of International Trade on Water Use”(共著, PLOS ONE, 2015年)などがある。

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学歴

2006年〜2012年

博士(地球環境学)
京都大学大学院地球環境学舎博士課程

博士課程では、植田和弘教授の指導の下、2012年3月に「渇水地域における持続可能な水管理」を書き上げました。この博士論文において、日本(讃岐平野)のため池の灌漑システムにおける水融通や農業水利慣行の渇水に対する有効性を分析するとともに、クリティカル自然資本に関する理論的な検討を行いました。

2004年〜2006年

修士課程(地球環境学)

京都大学大学院地球環境学舎

京都大学大学院地球環境学舎修士課程で、私は特に地球温暖化が水資源に与える影響に興味を持ち、「島嶼国における持続可能な水管理」をテーマに修士論文を書きました。また私は海面上昇の影響が深刻なツバルを訪問し、実際に自分の目で大潮の影響を見てきました。

2007年〜2014年

学士(経済学)

京都大学経済学部

京都大学経済学部では環境経済学を専攻し、植田和弘ゼミに入りました。卒業論文では名古屋市と京都市における廃棄物行政の財政比較分析を行いました。ちなみに学部時代は軽音サークルに所属し、NirvanaやRed Hot Chili Peppers、NOFXなどのコピーをしたり、オリジナル曲も制作したりしました(ドラム担当)。

職歴

2023年9月〜現在に至る

オーストラリア国立大学Fenner School of Environment and Society|客員研究員

私は2023年9月から研究休暇(海外留学)でオーストラリアのキャンベラにいます。現在、オーストラリア国立大学Fenner School of Environment and Societyでランドケアに関する研究をしています。

https://fennerschool.anu.edu.au/people/affiliates/dr-kazuki-kagohashi

2021年〜現在に至る

グローバル・ランドケア|理事

2021年より、国際NGO団体グローバル・ランドケアの理事を務めています。グローバル・ランドケアはオーストラリアで培われたランドケアに関する経験や知見を、国際的に普及・発信することを目的としている団体です。

グローバルランドケアのウェブページ:

https://globallandcare.org/

2019年10月〜現在に至る

南山大学社会倫理研究所|プロジェクト研究員

第二種研究所員として兼務している社会倫理研究所において、私は「社会的レジリエンス」研究プロジェクトを主導しています。災害、気候変動、渇水、生物多様性の喪失などの危機的状況において社会が「大崩れ」しない制度のあり方や、「社会の持続」と「個人の幸福の向上」の間のトレードオフについて探求しています。

2019年10月〜現在に至る

南山大学国際教養学部|准教授

南山大学国際教養学部ではサステイナビリティ・スタディーズの科目群を教えています。学部生には、環境・経済・社会のシステム間のトレードオフを考えるための基礎体力をつけてもらいたいと思っています。学部ゼミでは都市や地域の持続可能な発展(Sustainable Development)に関連するトピックを広く取り扱い、卒業論文の指導を行っています。

2015年9月〜2018年3月

南山大学社会倫理研究所|専任講師

私は「社会的レジリエンス」研究プロジェクトを主導しました。最も印象に残っているのは、南山大学社会倫理研究所とAustralian Landare Internationalの共催で、2017年にランドケア国際会議を企画・開催したことです。日本とオーストラリアを始め、11カ国からランドケアの研究者と実務家が集い、熱気のこもった議論が展開されました。グローバル・ランドケアが生まれたのも、この国際会議がきっかけとなっています。

ランドケア国際会議のレポートはこちら(英語版):

Global Resilience Through Local Self-Reliance - The Landcare Model (2018)

2015年4月〜2015年8月

京都大学大学院経済学研究科|研究員

「自然資本経営論講座」に所属し、自然資本に関する研究を行いました。

2018年4月〜2019年9月

南山大学国際教養学部|准教授

南山大学​社会倫理研究所の准教授として、社会的レジリエンス研究プロジェクトを引き続き実施しました。

2012年4月〜2015年3月

南山大学社会倫理研究所|プロジェクト研究員

私が博士号を取得後、初めての赴任先が南山大学社会倫理研究所でした。ここで私はマイケル・シーゲル先生と出会い、彼が率いる環境ガバナンス研究プロジェクトに参加しました。このプロジェクトでは国内外の研究者とのワークショップを企画するという経験をしました。またこの時期にシーゲル先生を通じてオーストラリアのランドケア(Landcare)とつながり、現地の関係者との交流が始まりました。

以下のリンクからレポートをダウンロードできます。

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